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Informatica PowerCenterとは?データ統合プラットフォームの機能やできること

スマートフォンやPCの日付と時間表示について
「2024/1/1+24時間表示で設定している」
「2024年1月1日+AM/PM表示で設定している」など
一概に日付や時間といっても様々な表示形式がありますよね。

普段業務で利用しているシステムにおいても、同様にシステムごとに日付の形式が異なっています。
データ分析を行うにあたっては、まずはデータを蓄積することが必要となりますが、
「データ転送・連携する際に対応するAPIがない。など技術的なハードルがある」
「データ型の変換などのデータ加工が必要のため、データ分析基盤へデータが連携できない」
など、データ取得に関するお困りごとも多いのではないでしょうか。

複数のシステムからデータを抽出、加工し、DWHに蓄積するためのツールとして、ETLツールがあり、他のDWHやERP、CRMなどのデータベースから大容量のデータを抽出、加工し、連携することができます。
本記事では、専門知識がなくとも、ノンプログラミングでデータの抽出、加工、連携ができるETLツール「Informatica PowerCenter」にフォーカスし、Informatica PowerCenterの概要や機能、料金などを解説いたします。

目次

Informatica PowerCenter とは

Informatica PowerCenterを一言で表すと、Informaticaが提供する社内外のシステムの様々なフォーマットのデータを一元管理・統合できるデータ統合プラットフォームサービスです。

なお、Informatica PowerCenterは新規販売を終了しており、後継となるクラウドサービスであるInformatica Intelligent Data Management Cloudの製品の1つであるInformatica Cloud Data Integrationが提供されています。
そのため、以降はInformatica PowerCenterの後継であるInformatica Intelligent Data Management Cloud(IDMC)について解説いたします。

補足:ETL/ELT とは

ETLは、「Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(書き出し)」の略で、生産/在庫/販売管理などの基幹システムやCRM(顧客管理システム)などの複数のシステムからデータを抽出、加工し、DWHに蓄積するためのツールです。

似ているキーワードとして、ELTというツールもあります。
ELTは、「Extract(抽出)、Load(書き出し)、Transform(変換)」の略で、Load(書き出し)とTransform(変換)が逆になっています。
データを抽出、加工し、蓄積するという意味では、同じですが、処理を行う場所が異なり、ETLはETLツール内で一連の処理を行うのに対し、ELTは、データベース内でデータを抽出し、保存してから加工する。という違いがあります。

Informatica Intelligent Data Management Cloud (IDMC)の製品/機能

Informatica PowerCenterの概要やETL/ELTツールの概要は理解できましたでしょうか。
ここからはInformatica Intelligent Data Management Cloud (IDMC)の機能別の製品をご紹介します。

データ統合:Cloud Data Integration、Cloud Integration Hub

まず1つ目は、複数のシステムからのデータ接続・抽出・加工を行うデータ統合を担う製品です。
〇Cloud Data Integration
Cloud Data Integration(CDI)は、以下のようなオンプレミス/クラウド問わず様々なDBやファイルなどのデータへ接続することができるよう専用の接続コネクタが150以上用意されており、実際にデータを抽出する際は、リアルタイム、バッチ(日次などの定期実行)、オンデマンド(任意のタイミングでの実行)、CDC(差分抽出)のいずれかでデータを抽出できる汎用性が高いETLツールです。
また、データ加工に関しても、ノーコードで直感的な操作によるワークフローを作成することができます。
・ファイル:Excel、PDFなど
・DB/ストレージ:MySQL、DB2など
・PaaS/SaaS:AWS RDS/S3/Redshift、Azure SQL Databaseなど

〇Cloud Integration Hub
Cloud Integration Hub(CIH)は、ETLツール(Cloud Data Integration)のHUBになることによって、運用管理を一元化するデータ連携プラットフォームです。
データ連携を送信(Publication)と受信(Subscription)に分け、送信(ETLツールで連携)されたデータを任意のタイミングで複数のシステムへ受信(ETLツールで連携もしくは直接連携)することができます。
そのため、同じデータを複数システムへ連携する際の開発工数やETLツール実行時の運用負荷を軽減することができ、さらにデータ連携の状況を可視化することができます。

データ品質:Data Quality

2つ目は、データクレンジングなどの仕組みを簡単に開発でき、データ品質を維持するための製品です。
Cloud Data Quality(CDQ)は、GUIベースでデータクレンジングやデータの傾向、変換処理などを行うことができます。

大量データ取り込み:Mass Ingestion Streamingなど

3つ目は、ファイルやデータベース、ストレージなどから大量データと高速で取り込むための製品です。
用途に合わせ、1回の処理もしくは定期実行など継続的に取り込みを行うことができます。
データの格納場所に合わせ、Mass Ingestion Files、Mass Ingestion Databases、Mass Ingestion Streaming、Mass Ingestion Applicationsのように製品が分かれています。

アプリケーション連携、プロセス統合:Application Integration

4つ目は、ノンプログラミングでAPI経由でデータ連携処理を開発・管理できる製品です。
Application Integrationでは、クラウドサービスからデータ取得またはデータ連携する際は、API経由でデータ取得/連携する機能があることがあり、ノンプログラミングでAPIを利用したデータ取得/連携処理のようなプロセス連携機能を開発することができます。
また、既存/新規開発サービスをAPI経由で外部提供や管理するAPI開発をすることもできます。

マスターデータ管理、360アプリケーション:Master Data Management、360 Applications

5つ目は、所属部署や社員番号といった社員情報などの管理やその他担当PJTなど関連データを統合して、関連情報をまとめて検索・参照できる製品です。

マスターデータを管理することができるMaster Data Managementと顧客マスタに製品やサービスの契約情報、問い合わせ履歴などを紐づけることができる360 Applicationsを利用することによって、より精度の高い顧客分析を行うことができます。

データガバナンス・データカタログ、データマーケットプレイス:Data Governance and Catalog、Data Marketplace

最後は、各データを適切に活用できるようデータ概要や最終更新日などの情報を管理・整備および必要なデータを検索することができる製品です。
利用したいデータがどこから連携されているデータなのかやデータの関連性など、データ分析の際の影響範囲などを確認することができます。

Informatica PowerCenter の料金

前述の通り、Informatica PowerCenterの新規販売を終了しているため、後継となるクラウドサービスであるInformatica Intelligent Data Management Cloudの(IDMC)料金体系を解説します。
IDMCの料金体系は、Informatica Processing Unit(IPU)という利用するクラウドサービスに必要な容量に応じて、事前に容量を購入する料金体系となっております。
なお、詳細な料金は、要お問い合わせとなっております。

また、IDMCの無料トライアルもありますので、検証用に利用することもできます。
IDMCの無料トライアル
https://www.informatica.com/jp/free-data-integration.html

まとめ

Informatica PowerCenterおよび後継となるクラウドサービスであるInformatica Intelligent Data Management Cloudの概要や機能、料金などをご紹介しました。
ビジネスデータが集まっているERP製品内のデータや業務システムで利用しているデータベース内のデータを活用して、
「データ分析基盤を構築したい」
「ETL/ELTツールを導入検討中や現在のデータ連携に課題がある」
といった方はInformatica Intelligent Data Management CloudをはじめとするETL/ELTツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

KUIXではただ導入・開発するだけでなく、導入後の利活用を実現することに着眼した、データレイク・DWH・データマート・BIツールの選定・導入からレポート作成、運用、啓蒙・展開までトータルのコンサルテーションなどを行っています。
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