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【初心者向け】PostgreSQLとは?概要や特徴、メリット・デメリット

ITシステムが当たり前の現代、データを蓄積するためにデータベースが使われています。
データベースと言っても種類は多岐にわたり、それぞれの特性とシステムの相性を考えていかなければなりません。

その数あるデータベースの中で、「PostgreSQL」というものをご存知でしょうか。
データベースの種類の中では有名なものなので、一度は目にしたことはあるかもしれません。

世界中で広く利用されているデータベース管理システムであるPostgreSQLについて、概要や特徴などを解説いたします。

目次

PostgreSQLとは

PostgreSQLは、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。データベースの作成、操作、管理を行うためのソフトウェアであり、安定性と柔軟性を兼ね備えています。また、PostgreSQLは1996年にリリースされた当初から、その高い信頼性と拡張性で広く利用されています。

PostgreSQLは「ポストグレスキューエル」と読み、一般的には「ポスグレ」と呼ばれることが多いです。

RDBMSについては下記記事で解説しています。ぜひご一読ください!

PostgreSQLでなにができるのか

PostgreSQLを使用すると、データの保存、検索、更新、削除など、様々なデータ操作が可能です。また、複雑なクエリやトランザクションもサポートしており、高度なデータ処理を行うことができます。さらに、PostgreSQLはJSONやXMLなどのデータ型をサポートし、多様なデータ形式に柔軟に対応できます。

PostgreSQLの特徴

PostgresSQLの特徴についてご説明していきます。

ライセンスコストがかからない

PostgreSQLはオープンソースであり、無料で利用できます。このため、ライセンス料金の心配がなく、プロジェクトのコストを削減することができます。さらに、PostgreSQLのソースコードは誰でも閲覧・変更できるため、ユーザーは自由にカスタマイズができます。

複数の言語・プラットフォームに対応

PostgreSQLは多様なプログラミング言語やプラットフォームに対応しています。これにより、開発者は自分の好みや必要に応じて、最適な環境でPostgreSQLを利用することができます。たとえば、PythonやJava、PHPなどの主要なプログラミング言語と統合することができます。

商用に耐えうる高機能・高性能

PostgreSQLは高度な機能と性能を備えており、商用利用にも耐えることができます。大規模なデータベースやトランザクションを処理し、安定したパフォーマンスを提供します。さらに、PostgreSQLは常に最新の技術トレンドに対応し、高速なデータ処理を実現します。

標準SQLに準拠している

PostgreSQLはSQLの標準に準拠しており、他のデータベースシステムとの互換性が高いです。これにより、既存のデータベースを移行する際や、異なるデータベース間でのデータのやり取りがスムーズに行えます。また、PostgreSQLはACID(原子性、一貫性、独立性、永続性)のトランザクションをサポートし、データの整合性と信頼性を確保します。

コミュニティサポートの充実

PostgreSQLは世界中の開発者コミュニティに支えられています。公式ドキュメントやオンラインフォーラムなどの豊富なサポートリソースがあり、問題解決や情報共有が容易です。また、PostgreSQLのコミュニティは積極的に新機能の開発やバグ修正を行い、常にユーザーのニーズに応える努力をしています。

PostgreSQLを使うメリット

ではPostgreSQLを使うメリットについていくつかご紹介します。

拡張性と柔軟性が高い

PostgreSQLは豊富な拡張機能を提供しており、さまざまなニーズに対応できます。また、柔軟なデータ型やインデックス設定など、カスタマイズ性が高いのも特徴です。さらに、PostgreSQLは外部モジュールを簡単に追加できるため、ユーザーは自由に機能を拡張することができます。

コミュニティとサポートが充実している

PostgreSQLのコミュニティは非常に活発で、新機能の開発やバグ修正が迅速に行われます。また、商用サポートも利用できるため、安心して運用することができます。さらに、PostgreSQLのコミュニティは積極的にユーザーのフィードバックを受け入れ、機能の改善や問題の解決に取り組んでいます。

オープン標準との互換性が高い

PostgreSQLはオープン標準に準拠しており、他のデータベースシステムとの互換性が高いです。これにより、既存のシステムとの統合がスムーズに行えます。また、PostgreSQLは標準SQLをサポートしており、SQLの知識があれば容易に操作することができます。さらに、PostgreSQLはODBC(Open Database Connectivity)やJDBC(Java Database Connectivity)などの標準インターフェースを提供しており、多様なアプリケーションとの連携が容易です。

PostgreSQLのデメリット

初期設定の複雑さ

PostgreSQLの初期設定は比較的複雑であり、特に初心者にとっては調整が難しい場合があります。適切な設定が行われないと、性能や安定性に影響を及ぼす可能性があります。

一方で、他のデータベースシステムと比較すると、PostgreSQLの初期設定には多くの柔軟性があります。これは、システムのニーズに合わせてカスタマイズできるため、適切な設定が行われれば高い性能を発揮することができます。

バージョンアップの手間

PostgreSQLのバージョンアップは、他のデータベースシステムに比べて手間がかかることがあります。特に大規模なシステムでは、バージョンアップに伴うデータの移行やテスト作業が複雑化する場合があります。

一方で、PostgreSQLのコミュニティは積極的にバージョンアップをサポートしており、アップグレードパスやアドバイスを提供しています。

ドキュメントの不足

PostgreSQLの公式ドキュメントは充実していますが、一部の機能や設定に関する情報が不足している場合があります。これにより、問題解決や最適な設定の選択が困難になることがあります。

一方で、PostgreSQLのコミュニティは非常に活発であり、公式ドキュメント以外にも多くの情報がオンライン上で共有されています。さらに、コミュニティメンバーが積極的に質問に回答したり、解決策を提案したりするため、情報を得る手段は多岐にわたります。

まとめ

PostgreSQLはオープンソースのデータベースシステムであり、その柔軟性、高機能性、コミュニティサポートの充実などから、多くの開発者や企業に利用されています。無料で利用できることや、豊富な機能を活用して、効率的なデータ管理が可能です。

いまやデータベースは生活に必要不可欠なものです。ほかの様々なデータベースについても解説していますのでぜひご一読いただければと思います。この記事がPostgreSQLおよびデータベースについての理解の一助になれば幸いです。

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