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Power BIとは?特徴やできることをわかりやすく解説!

最近、”データの可視化”、”データ活用”といったキーワードを耳にすることが多くなってきました。

この記事を読んでいるみなさまもBIツール利用を検討中、もしくは利用中の方も多いと思いますが、Excelをはじめ、SharePointなどの各種Microsoft社サービスとの親和性が抜群なPower BIを検討・利用している方も多いのではないでしょうか。

Power BIの導入を検討していると、

「ライセンス費用の概算はどれくらいだろう?」

「試験的に導入する場合の無償環境はあるのか?」

「結局、Power BIって何ができるのだろう?」

「モバイルやブラウザでも見れるのか?」

といったことは気になるところですよね。

本記事では、実際にPower BIでデータ可視化・分析、業務効率化を行い、その他BIツール導入に多くの知見のある株式会社KUIXがこれまでの経験をもとに、”Power BI”ができることやアプリ構成、ライセンス費用などをご紹介いたします。

目次

Power BI とは?

Power BIは、Microsoft社が提供しているBIツールです。BIツールは収集したデータを分析等に利用するためグラフや表にビジュアライズ(可視化)できるサービスです。

また、Microsoft社はデータ主導のビジネスソリューションをすばやく構築するためのプラットフォームである「Microsoft Power Platform」を提供しています。

「Microsoft Power Platform」のアプリケーションは、プログラミングをしなくても業務システムを構築できる「ローコード開発」がコンセプトになっており、「Microsoft Power Platform」のアプリケーションの1つであるPower BIは、高度な知識がなくても誰もが簡単にデータ分析ができる「セルフサービスBI」と言われます。

Microsoft Power Platform とは?

Microsoft Power Platformは、従来は開発者でなければできなかった業務アプリケーション開発や、コンサルタントでなければ導入が難しい自動化処理、AIエンジニアでなければ開発が困難だった自然言語を用いたチャットボットなどを、ローコードで(複雑なプログラミングを行わずに)、誰でも作成しやすくするサービスとなります。

セルフサービスBIとは?

セルフBIサービスとは、Power BIのようにプログラミングの知識がなくてもデータの抽出から分析、レポート作成までを行えるツールを指します。

通常、大容量のデータを扱う場合は、SQLなどのプログラミング言語を用いて、データを抽出するなどプログラミングの知識が多少なりとも必要になります。研修などを受けて経験を積めばBIツールも使いこなせるようになりますが、誰でも簡単にすぐに使えるというものではありません。

しかし、セルフサービスBIは、プログラミングの知識がなくても使えるように設計されているため、ある程度Excelなどを使える知識があれば、短期間で誰もが簡単にデータ分析をすることができます。

Power BIの特徴・できること

Power BIは、ほとんどのBIツールが備えている以下の機能をノンプログラミングで行うことができます。

・様々なデータへの接続、データ処理(抽出、変換、統合など)

・ビジュアライズされたレポートの作成

・作成したレポートを共有

・データ自動更新

様々なデータへの接続、データ処理(抽出、変換、統合など)

Power BIは、Microsoft社製品のExcelやShrePoint上のファイルをはじめ、様々なデータに接続できます。オンプレミス、クラウド問わず、社内に蓄積しているデータや、利用しているクラウドサービスのデータにも接続でき、データを取得して分析することができます。

また、両者のデータをシームレスに扱えるため、ユーザはデータがどこにあるのかを意識する必要がなく、部署、チーム間の連携がスムーズになり、効率の良いデータ分析や迅速な意思決定も可能となります。

ビジュアライズされたレポートの作成

ExcelのPivotTableやグラフ機能で表現できるビジュアライズ(可視化)に加え、見る人がデータの意味を深く理解できるよう、データビジュアライゼーション(チャートやマップなどでで膨大で煩雑な状態のデータを、データの要点を明確にし、説得力のある形式にデータを整形し、可視化)することができます。

作成したレポートを共有

作成したレポートを見せたい人に共有することができます。

なお、Power BIにサインインするユーザは、Azure Active Directory(AAD)で認証され、レポートの操作(閲覧、編集など)やデータアクセス権は、Power BIへのログイン情報でアクセス権制御することができます。

​また、Power BIとMicrosoft Defender for Cloud Appsの監視機能でアクセスログの収集、モニタリングやデバイスの管理などセキュリティのリスクを未然に防ぐことが可能です。​

データ自動更新

後述のPower BI Serviceへアップロードしたレポートのデータは、最大48回/日スケジュール更新することができるので、最新データのレポートを閲覧、分析することができます。

また、後述のレポート作成用アプリケーションのPower BI Desktopでも、ワンクリックで最新データへ更新することができます。

Power BIの構成

Power BIは、用途別にレポート作成を行う「Power BI Desktop」、閲覧・分析を行う「Power BI Service」、モバイル端末用アプリである「Power BI モバイル」の3つから構成されています。

一般的なBIツールは、レポート作成を行うデザイナーツールと実際にレポートの分析・閲覧するためのツールに分かれていることが多く、Power BIも同様の構成です。

Power BI Desktop

Power BI Desktopとは、Excelファイルをはじめ各種データソースのデータを抽出、加工、分析および、レポートの設計・開発を行うためのWindowsデスクトップアプリケーションです。

作成したレポートは、Power BI Service(Power BI サービス)にアップロード(発行)して、Webブラウザ上で閲覧、共有することができます。

Power BI Service

Power BI Serviceは、作成したレポートやダッシュボードをWebブラウザ上で閲覧、共有するクラウドベースのサービスまたはサービスとしてのソフトウェア(SaaS)です。

Power BI Serviceは、一部の機能が有償で提供されており、試用版ライセンスとして有償機能を無償(無料)で利用することもできます。Power BIを無料(無償)で試せる範囲については後述します。

また、メールでレポートリンクを共有することはもちろん、Microsoft Teamsと連携することによって、Power BIレポート上のグラフの数字を引用して、Teamsでコメントを入れることもでき、チーム内で分析結果を共有し、ディスカッションを行うこともできます。

※レポートの共有やMicrosoft Teamsと連携する場合は、有償ライセンス(「Power BI Pro」、「Power BI Premium Per User (PPU)」、「Power BI Premium」)が必要。

Power BI モバイル

Windows、Android、iOSの3つのOSに対応しているモバイルアプリです。

ノートPCやタブレット、スマートフォンなどでいつでもどこでもPower BIサービスにアクセスして、レポートを閲覧・分析することができます。

Power BIのライセンスと価格

Power BIには、「Power BI Free」と「Power BI Pro」、「Power BI Premium Per User (PPU)」、「Power BI Premium」の4つのライセンスがあります。

Power BIライセンス費用の最新情報は、Microsoft社のWebサイトをご確認ください。

https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/pricing/

Power BI Free

Microsoft365のいずれのプランにおいても、無償かつユーザー数無制限で利用可能なライセンスです。

個人利用を目的としたライセンスのため、作成したレポートやダッシュボードを共有することはできませんが、自分で使用するレポートとダッシュボードを作成、閲覧することができます。

Power BI Pro

作成したレポートやダッシュボードを共有(Power BI Serviceにアップロード)する際に使用するライセンスです。なお、Power BI ProはMicrosoft 365 E5に含まれています。

1ユーザーごとの契約となるため、小規模な企業や、組織内の一部の部署で導入するといった場合に向いています。

・単位:ユーザー単位

・費用:1,090円/月

・モデルサイズの制限:1GB​ ※モデルサイズ:レポート内に含まれるデータなどの情報

・データ更新制限:8回/日​(30分単位)

・ストレージ容量:10GB/ユーザー​※ストレージ容量:Power BI Service上にアップロード、管理できるデータ容量

Power BI Premium Per User (PPU)

Power BI Proライセンスでできることに加え、AI機能(AutoML、影響分析、Cognitive Services)を利用し、感情分析やキーフレーズ抽出、言語検出、イメージのタグ付けなどの分析用データを作成することができます。

少人数でAI機能を使いたい場合はユーザー単位での契約、利用者数が250人以上になるような場合は後述のPower BI Premiumを契約にすると経済的です。

・単位:ユーザー単位

・費用:2,170円/月

・モデルサイズの制限:100GB​ ※モデルサイズ:レポート内に含まれるデータなどの情報

・データ更新制限:48回/日​​(30分単位)

・ストレージ容量:100GB​※ストレージ容量:Power BI Service上にアップロード、管理できるデータ容量

・AI機能(AutoML、影響分析、Cognitive Services):〇

Power BI Premium

Power BI Freeライセンスのユーザ(無制限)へ作成したレポートやダッシュボードを共有するためのライセンスです。

レポートやダッシュボードを共有するユーザは、Power BI ProもしくはPower BI Premium Per User (PPU)ライセンスが必要です。

・単位:容量単位

・費用:543,030円/月

・モデルサイズの制限:400GB​ ※モデルサイズ:レポート内に含まれるデータなどの情報

・データ更新制限:48回/日​​(30分単位)

・ストレージ容量:100TB​※ストレージ容量:Power BI Service上にアップロード、管理できるデータ容量

・AI機能(AutoML、影響分析、Cognitive Services):〇

Power BIを無料(無償)で試す

Power BI Freeライセンス(無償)で、Power BIを体感することができます。

作成したレポートやダッシュボードを共有することはできませんが、以下の一連の流れを無料で試すことができます。

なお、ライセンス購入前にレポート共有やAI機能を試してみたい場合は、Power BI Premium Per User (PPU)試用版ライセンスを60日間試すことができます。

※一部の組織では、試用版ライセンスの利用が制限されている場合があります。

①Power BI Desktopでレポートを作成する

②Power BI Serviceへレポートをアップロードする

③Power BI ServiceもしくはPower BIモバイルアプリでレポートを閲覧する

まとめ

様々なBIツールがありますが、Power BIは、Excelのような操作方法で誰もが簡単にデータ分析ができるセルフサービスBIです。

無料のライセンスやすべての機能を試せる試用版ライセンスもあるので、すぐにでもデータ分析を利用したい場合は、ぜひMicrosoftのPower BIを利用してみてはいかがでしょうか。

株式会社KUIXではただ導入・開発するだけでなく、導入後の利活用を実現することに着眼した、BIツールの選定・導入からレポート作成、運用、啓蒙・展開までトータルのコンサルテーションなどを行っています。

「PowerBIを導入したい」

「BIツールを導入したい、すでに導入しているが展開が進んでいない」など

貴社にてPower BIならびに、BIツールのプロジェクトを進める際にご支援が必要な場合は是非ご連絡ください!

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