企業の中でデータ活用を進めていこうという際に導入が検討されるBIツール。
選ぶ際に重視される内容は導入理由や会社規模によって様々ですが、よく名前のあがるBIツールのひとつにOracle BI(Oracle Business Intelligence)があります。
今回はこのOracle BIについて、概要と魅力をご紹介をしていきます。
Oracle BIとは
Oracle BI(Oracle Business Intelligence)は、Oracle Databaseで有名なオラクル社が提供するBIツールです。
非定型分析やダッシュボードの作成はもちろんのこと、社内の様々な形式の大量データを、高いパフォーマンス性能によって処理することが可能、また配信機能など充実した機能も備わっており、社内での共有などをスムーズに行うことが可能です。
Oracle BIの特徴・強み
概要でも少しお伝えしましたが、Oracle BIにはライトな利用から本格的な利用まで可能な多くの機能が備えられています。特徴や強みをご紹介いたします。
様々なシーンで利用できる多機能さ
Oracle BIでは、多くのBIツールで提供されている、非定型分析、ダッシュボード、レポート、条件に応じた配信機能をそなえつつ、特別なITスキルのない方でも利用しやすい、コーディングが不要な、ドラッグ&ドロップやクリックでの操作が可能です。
WordやExcel形式でのドキュメント作成や、その他にも多次元分析処理(OLAP)や、予測分析、Balanced Scorecard等のスコアカード作成等も行うことができます。
また、マルチデバイス・モバイルデバイスで表示することもでき、移動中や出張先でも手軽にデータの確認が可能です。
異なるデータソースの統合が可能
Oracle社の提供するサービスとの連携はもちろんですが、そのほかにも異なるデータソースについても統合し、分析をすることが可能です。
社内で管理しているExcelやAccessのデータをはじめ、Oracle、SAP、DB2、SQLServerその他Webサービス等、会社内で部署や用途に応じて異なるシステムで管理しているデータソースをOracleBIにて統合し、組み合わせたデータの分析が可能となります。
セキュリティ面に配慮した機能
データを取り扱う際気を付けなければならない情報の操作権限や、情報漏洩に対して、Oracle BIではコントロールする為の機能を用意しています。
アクセス権限によってデータの上書きや保存・削除の機能を制限することもできますが、役職などアカウントに対して閲覧可能なデータのコントロールも行える為、意図しない閲覧や誤ったデータ編集を防ぐことができます。
高パフォーマンス
Oracle BIでは、Oracle Exalyticsインメモリマシンによって、複数のデータソースから取得した膨大なデータに対して、高レスポンス・高スループットな分析が行えます。
膨大なデータを取り扱う際に動きが鈍くなる、固まるといった挙動のストレスが少なく、快適に分析を行うことが可能です。
Oracle BI導入時の注意点と価格
結果の表示等ではパフォーマンス面などに優れたOracle BIですが、大量データを取り扱うことができる一方で、自由分析機能において、軸の多いデータ検索時には時間がかかる、表示が重くなる場合があります。
その為、導入検討時には、トライアル等で主に取り扱うデータや機能の挙動確認を行うようにしましょう。
尚、Oracle BI導入に伴うプランについては、大企業から中小企業まで規模に応じたプランを用意していますが、価格については一般には公開されていない為、公式ホームページをご確認のうえ、問い合わせをお願いいたします。
さいごに
今回はOracle BIについてご紹介しました。
Oracle BIは、基本的なBIツールの機能を備えたうえで、膨大なデータもストレスなく利用できる高パフォーマンスな点が大きな魅力です。
そのほかのBIツールについても本メディア(DA-SYS)内で多く紹介をさせていただいておりますので、比較しながらOracle BIを導入されている際に参考にしていただければ幸いです。
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