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trocco(トロッコ)とは?機能や特徴、料金などを分かりやすく解説!

みなさまの企業でデータ分析をして、過去の傾向や現在の実績、将来予測をしたい!となった際には、データの種類やデータ量にもよりますが、DWHなどを利用して”データ分析基盤”を構築する場合がほとんどかと思います。
「データ転送・連携する際に対応するAPIがない。など技術的なハードルがある」
「データ型の変換などのデータ加工が必要のため、データ分析基盤へデータが連携できない」
など、分析したいデータに関するお困りごとも多いのではないでしょうか。

複数のシステムからデータを抽出、加工し、DWHに蓄積するためのツールとして、ETLツールがあります。
ETLツールでは、他のDWHやCRM、基幹システムなどのデータベースから大容量のデータを抽出、加工し、連携することができます。

本記事では、専門知識がなくとも、ノンプログラミングでデータの抽出、加工、連携ができるETLツール「trocco」にフォーカスし、troccoの概要や機能、料金などを解説いたします。

目次

trocco (トロッコ) とは

trocco (トロッコ)を一言で表すと、データ分析において最も重要で時間のかかるデータ統合などのデータ分析基盤構築・運用を支援するETL/ELTツール(Saas)です。

また、troccoは、日本初の分析基盤総合支援ツールとなっており、従来、他のDWHやCRM、基幹システムなどのデータベースのデータを統合する際は、専門的な知識を持ったエンジニアが、定期的にデータを抽出するためのプログラムや異なるシステムのデータを1つのシステムに統合するためにデータ加工といった開発が必要でした。
例えば、日付といっても、「YYYY/MM/DD」や「YYYY-MM-DD」、「MM/DD/YYYY」などのようにシステムによってデータの形式が異なる場合もあり、システムごとにデータ加工が必要となります。

このような開発は、分析対象のデータ追加やシステムのバージョンアップごとに必要となるため、データを分析するまでには、コストも時間も必要となっていましたが、troccoでは、50種類以上のDB/ストレージ/SaaSと接続し、簡単なデータ加工であればノンプラグラミングで開発することができます。

※troccoの概要は公式サイトを参照ください。
分析基盤の総合支援ツールtrocco
https://trocco.io/lp/index.html

補足:ETL/ELT とは

ETLは、「Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(書き出し)」の略で、生産/在庫/販売管理などの基幹システムやCRM(顧客管理システム)などの複数のシステムからデータを抽出、加工し、DWHに蓄積するためのツールです。

似ているキーワードとして、ELTというツールもあります。
ELTは、「Extract(抽出)、Load(書き出し)、Transform(変換)」の略で、Load(書き出し)とTransform(変換)が逆になっています。
データを抽出、加工し、蓄積するという意味では、同じですが、処理を行う場所が異なり、ETLはETLツール内で一連の処理を行うのに対し、
ELTは、データベース内でデータを抽出し、保存してから加工する。という違いがあります。

trocco の機能/特徴

troccoの概要については理解できましたでしょうか。
ここからは、troccoの代表的な機能や特徴について3つご紹介します。

50種類100以上のDB・ストレージ・SaaSとデータ連携ができる

まず1つ目は、50種類100以上のDB・ストレージ・SaaSとデータ連携ができることです。
前述の通り、通常データを取得する際は、取得するシステムに合わせた開発などが必要となりますが、troccoでは、コネクタが用意されており、以下のようなDB・ストレージ・SaaSとデータ連携をすることができます。
※コネクタの詳細は公式サイトを参照ください。
対応コネクタ
https://trocco.io/lp/service.html

・DB
MySQL、PostgreSQL、Oracle Database、Microsoft SQL Server など
・ストレージ
Google Drive、Google Cloud Storage、Amazon S3、Azure Blob Storage、Box など
・SaaS
Salesforce、kintone、Zoho CRM、Tableau など

複雑なデータ取得からデータ加工もノンプラグラミングで自動実行できる

2つ目は、複雑なデータ取得からデータ加工もノンプラグラミングで自動実行できることです。
データを収集し、加工などを行い、蓄積するためのプロセスやツールをデータパイプラインと呼びますが、troccoでは、簡単なETLデータパイプラインであれば、ノンプラグラミングで最短5分で設定することができます。

なお、画面の案内に従って入力・設定することができるため、複雑なデータパイプラインであっても、分かりやすく設定・管理することができます。

処理エンジン:Embulkによる高速転送ができる

最後は、処理エンジン:Embulkによる高速転送ができることです。
troccoでは、ETLの処理エンジンにEmbulkを利用しておりますがEmbulkはオープンソースのETLツールとなっており、大容量データであってもデータを高速処理できる処理エンジンとなっています。

また、すでにEmbulkを利用している場合は、インフラ管理不要でサーバーレス版としても利用することができます。

※Embulkの詳細は公式サイトを参照ください。
Embulkとは?
https://blog.trocco.io/glossary/embulk

trocco の料金

troccoは、初期費用0円でベースプランに応じた基本料金+従量課金となっております。
なお、troccoの料金は、Free/Light/Standard/Enterpriseの4つのベースプランとLight/Standard/Enterpriseプランに追加するオプション(転送先/転送元コネクタ追加/機能追加)で構成されます。
それぞれのベースプランとオプションの概要は以下の通りです。
※troccoの最新料金、お問い合わせは公式サイトを参照ください。
troccoの料金プラン
https://trocco.io/lp/plan.html

■ベースプラン
 いずれのプランもユーザー数は無制限となりますが、サポートや機能が異なります。
〇Free
・料金:無料
・転送元+転送先の合計コネクタ数:2種まで
・転送時間無料枠/月:10時間/月
・Git連携・コードレビュー:なし
・伴走型サポート:なし
・サポート窓口:メールのみ
・オプション機能追加:追加不可

〇Light
・料金:10万円/月 ※14日間の無料トライアルあり
・転送元+転送先の合計コネクタ数:4種まで
・転送時間無料枠/月:250時間/月
・Git連携・コードレビュー:なし ※オプション追加可
・伴走型サポート:利用可
・サポート窓口:メール+Slack
・オプション機能追加:追加可

〇Standard
・料金:30万円/月 ※14日間の無料トライアルあり
・転送元+転送先の合計コネクタ数:制限なし
・転送時間無料枠/月:1250時間/月
・Git連携・コードレビュー:利用可
・伴走型サポート:利用可
・サポート窓口:メール+Slack
・オプション機能追加:追加可

〇Enterprise
※料金・利用可能な機能などについては、要問合せ。

■オプション
Light/Standard/Enterpriseプランにのみ追加することができるオプションとなります。
また、プラン内に含まれない機能やスペックの拡張も対応可能です。

〇転送先/転送元コネクタ追加 ※抜粋記載
・データベース系(MySQL / PostgreSQL / Microsoft SQL Serverなど)
¥35,000 /月(1種あたり)
・ストレージ系(Amazon S3 / GCS / FTP・SFTPなど)
¥35,000 /月(1種あたり)
・分析ツール系(Google Analytics / KARTE Datahub / RToaster Insight+など)
¥35,000 /月(1種あたり)

〇機能追加 ※抜粋記載
・API機能
概要:trocco転送ジョブ・ワークフローのジョブの起動・ステータス確認がAPI経由で実行することができます。
(1日最大10,000コール、15分間で最大100コールまでの機能制限あり)。
料金:¥50,000 /月
・Web行動ログ収集SDK
概要:Webサイト上のページビュー・イベントログを、任意のDWHに自動収集・蓄積することができます。
料金:¥100,000〜 /月

まとめ

troccoの概要や機能、料金についてご紹介しました。

ビジネスデータが集まっているERP製品内のデータや業務システムで利用しているデータベース内のデータを活用して、
「データ分析基盤を構築したい」
「ETL/ELTツールを導入検討中や現在のデータ連携に課題がある」
といった方はtroccoをはじめとするETL/ELTツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

KUIXではただ導入・開発するだけでなく、導入後の利活用を実現することに着眼した、データレイク・DWH・データマート・BIツールの選定・導入からレポート作成、運用、啓蒙・展開までトータルのコンサルテーションなどを行っています。
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