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EDRとは?主な機能や必要性、他セキュリティ製品との違いを解説!

近年、情報セキュリティが重要な課題となっており、その中でもEDRは企業や組織のセキュリティ体制において中心的な役割を果たすようになってきました。

しかし、「EDRとは一体何なのか」「ほかの製品と何が違うのか?」と思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、EDRの基本的な概念からその機能、他のセキュリティ製品との違い、そして導入に当たっての注意点までを詳しく解説します。

目次

EDRとは

EDR(Endpoint Detection and Response)は、エンドポイント(ネットワークに接続する各デバイス)のセキュリティを強化するためのソリューションの一つです。

EDRはエンドポイントに対する脅威や不正な行為をリアルタイムで検出し、それらを解析し対応策を講じます。これにより、企業や組織のネットワークを攻撃から守る重要な役割を果たしています。

EDRの仕組み

EDRの仕組みは、まず各エンドポイントで発生するイベントデータをリアルタイムに収集します。そのデータはセンサーを通じてEDRシステムに送信され、そこで検知・分析が行われます。攻撃パターンや異常行動が検出された場合、EDRシステムは警告を発し、対応を促します。また、過去のログデータと組み合わせて攻撃のトレンドを理解することも可能です。

EDRの必要性が増している背景

サイバー攻撃が高度化・複雑化し、リモートワークの普及によりエンドポイントが増えたことから、EDRの必要性はますます高まっています。また、既知の脅威だけでなく未知の脅威にも対応できる能力が求められるようになっており、これを実現するのがEDRです。

EDRの主な機能

それでは、EDRの主な機能について見てみましょう。EDRは多くの機能を持っていますが、主要なものとしては以下の4つが挙げられます。

監視・検知機能:リアルタイムでエンドポイントの状況を把握

EDRはエンドポイントの状況をリアルタイムで監視し、異常な振る舞いや脅威を検知します。これにより、早期にセキュリティ違反を発見し、対策を講じることができます。

分析機能:脅威の特性を理解し、適切な対策を立案

検知した脅威や異常行動を解析し、攻撃のパターンや原因を特定します。これにより、具体的な対応策の立案や将来の防衛策の策定が可能となります。

インシデント対応機能:早期の対応で被害を最小限に

EDRは検知した脅威に対して迅速に対応策を立て、実行します。これにより、攻撃が発生した場合でも、被害を最小限に抑えることが可能となります。

予防機能:未来の脅威に対応するための戦略を策定

脅威の検知や分析を基に、未来の攻撃に対する予防策を立案します。これにより、未知の脅威からもエンドポイントを保護することが可能となります。

EDRと他のセキュリティ製品との違い

セキュリティ製品には様々な種類がありますが、ここでは主にEPP(Endpoint Protection Platform)とSIEM(Security Information and Event Management)との比較を通じて、EDRの特徴を理解していきましょう。

EDRとEPP

EPPは主に既知の脅威(既に存在しているマルウェアなど)に対する防御に特化しています。一方で、EDRは未知の脅威や攻撃行動をリアルタイムに検知・分析し、対応します。そのため、EPPとEDRは補完関係にあり、一緒に使用されることで全体的なセキュリティ体制を強化することができます。

EDRとSIEM

SIEMは企業のネットワーク全体のセキュリティログを集約し、分析するためのツールです。一方、EDRはエンドポイントの脅威を具体的に検知・解析し、対策を行います。つまり、SIEMはネットワーク全体のセキュリティ状況を把握するためのツールであり、EDRはエンドポイントに特化した対策を行うツールと言えます。

EDR導入のメリット

では、EDRを導入することでどのような効果が得られるのでしょうか。具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

すでに侵入されている攻撃者への対策が行える

EDRでは、既にシステム内に侵入している攻撃者を見つけ出し、それに対処することが可能です。これにより、内部からの脅威を排除することができます。

サイバー攻撃からの被害を最小限で防げる

リアルタイムでの監視と即時の対応により、被害を最小限に抑えることが可能となります。

マルウェアなどの侵入経路・被害の範囲を特定できる

EDRは攻撃の解析を行い、侵入経路や被害範囲を特定します。これにより、迅速な対策と将来の防衛策を立案することが可能となります。

インシデント発生の原因を明確にできる

インシデントが発生した場合、その原因を特定し、再発防止策を立案することが可能です。

小規模な国内拠点や海外拠点もセキュリティレベルを揃えられる

EDRの導入により、規模の大小や地理的位置に関わらず、全てのエンドポイントのセキュリティレベルを一致させることが可能です。

EDR製品を比較・選定する際のポイント

では、具体的にEDR製品を選定する際には、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。

機能性

機能性はEDR製品選定の重要なポイントです。自社のセキュリティ要件に対して、製品が必要な機能を備えているか確認しましょう。

他ツールとの連携の可否

EDRと他のセキュリティツールとの連携も重要です。特に、SIEMなどの他のセキュリティ情報管理ツールとの連携は有効な対策を講じる上で必要となるでしょう。

サポート体制

製品を使用する上での問題や、予期しない問題が発生したときに、適切なサポートを提供しているかも重要です。

価格

もちろん、価格も重要な選定ポイントです。しかし、価格だけでなく、その価格に見合う価値があるかどうかを見極めることも大切です。

EDR導入の注意点

EDRを導入する際には、以下の点に注意が必要です。

既存の環境に合ったものを導入する

自社のネットワーク環境や、既存のセキュリティ体制に合ったEDR製品を選ぶことが重要です。

ログのデータを集約できる体制を整える

EDRは大量のログデータを扱います。そのデータを効果的に集約し、管理する体制を整えることが求められます。

他のセキュリティソフトなどと連携させる

EDRだけでなく、他のセキュリティソフトや情報管理ツールと連携させることで、全体的なセキュリティ体制を強化することができます。

まとめ

EDRはエンドポイントの脅威をリアルタイムで検出し、解析、対応するソリューションであり、現代の情報セキュリティ環境において欠かせないものとなっています。

その導入により、既存の脅威だけでなく未知の脅威にも対応でき、全体的なセキュリティ体制を強化することが可能です。

ただし、製品選定や導入に当たっては、自社の環境やニーズに適したものを選ぶことが重要となります。本記事が貴社のセキュリティ体制強化を図る一助となりましたら幸いです。

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