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VDIとは?仕組みや概要、メリット・デメリットをわかりやすく解説!

この記事をご覧になっているのは、社内でVDIを導入しよう、すでに利用していて少し調べたいことがあるという方も多いことと思います。

ただ、VDIは具体的に何を指すのか、またどのようなメリデメがあるのか?といったことを理解できていない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、VDIについて一から丁寧に解説し、導入するメリット、デメリット含めて具体的にご紹介します!

目次

VDIとは

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)は、物理的なPCの代わりに仮想的なデスクトップ環境をユーザーに提供するITインフラストラクチャの一つです。

ユーザーは端末(シンクライアント、PC、タブレットなど)を通じて、データセンターのサーバ上で動作する仮想マシンにアクセスします。

VDIのメリット

それではVDIを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか?以下でいくつかのメリットをご紹介します。

高度なセキュリティ

データが全て中央のサーバ上に保存されるため、端末が紛失・盗難に遭ったとしてもデータが漏洩することはありません。また、PC利用に関するセキュリティ対策を一元化できるため、管理が容易となります。

コスト削減

物理的なPCのメンテナンスや更新のような一台一台作業していく必要ありません。新しいソフトウェアやOSのアップデートもサーバ側で一度行えば、すぐに全ユーザーに適用されます。そのため大量のPCを扱う会社においては管理コストの削減が見込めます。

BCP対策

作業環境がサーバ側にあるため、災害などが発生した場合でも、データセンターが安全な場所にあれば作業環境が失われることなく、どこにいても業務を継続できます。

働き方改革

どこからでも作業が可能になるため、在宅勤務含めフレキシブルな働き方を実現することが出来ます。これにより生産性の向上や働きやすい環境の構築が可能となります。

VDIのデメリット

如何でしたでしょうか?逆にVDI導入によるデメリットもいくつかありますのでご紹介します。

ネットワーク環境が必要

VDIを利用するにはサーバに接続する必要があるためインターネット含めたネットワークが必須となります。そのため、ネットワーク上にいない場合は業務が継続できなくなります。

作業効率

一般的にVDIは物理PCよりもスペックが低くなります。そのため、一部の重いアプリケーションは仮想環境上での動作が難しい場合があります。また、ネットワークの遅延が発生すると作業効率が落ちる可能性があります。

VDIとシンクライアントの違い

VDIはシンクライアントを実現する一つの手法、と考えて良いです。シンクライアントはユーザ端末側にデータを残さず、サーバ側で処理をさせる、という全体の概念であり、その実現手法の一つにVDI(仮想デスクトップ型)があります。

VDIの種類

それでは、具体的にVDIを実現するためにどのような手法があるのか?をご紹介します。

VDI方式

サーバ上に仮想基盤を設け、仮想基板上で各ユーザーごとの仮想マシンをたてる方式です。各ユーザがそれぞれ独立した環境を持つため、ユーザ間でデータを見られたりすることもありません。また、仮想PCのためPCの追加なども容易に行なえます。

SBC方式

全ユーザーが一つのサーバOSを共有します。リソースの管理が容易で、アプリケーションを共有するためライセンスなどのコストを抑えることができます。一方で同じ環境を共有するため一部ユーザーの負荷が他のユーザーに影響するなどユーザ間の独立性が保てない、というデメリットはあります。

HDI方式

1ユーザに対して1台の物理PCをサーバ側で用意する方式です。物理PCといっても一般的なPCではなく専用の小型のハードウェアでそれらのハードを複数接続できるシャーシと呼ばれるハードウェアに挿していくイメージです。

この方式ではユーザが物理的に1台のハードを専有できるため最もパフォーマンスが良いですがコストが高いことがデメリットです。またPCの台数も物理的に制限されてしまいます。

VDIのサービス型(DaaS)とは

前述までの方式は自社で構築する際に検討が必要ですが、最近ではDaaS(Desktop as a Service)と呼ばれるVDIのクラウドサービスもあります。DaaSを用いればユーザーは自社でサーバを運用する必要がなく、必要に応じてリソースをスケールすることが可能です。

おすすめDaaSサービス

それではいくつかオススメのDaaSサービスをご紹介します。

Amazon Workspaces

AWSが提供するDaaSサービスで、セキュアで柔軟性の高い仮想デスクトップ環境を提供します。料金は固定または従量課金が選べます。値段はPCのスペックによって変動します。普段は物理PCだけど有事の際のみ従量課金で仮想PCを使う、といったスタイルも選べます。OSはWindowsかLinuxを選べます。最も低スペックのものであれば一定の利用範囲までは無償で利用することも可能です。

Windows 365

マイクロソフトが提供するDaaSサービスで、Windows環境をクラウドから利用することができます。料金は固定でBasic Standard プレミアムの3つが用意されています。Basicで月4840円/月です。

各方式の選び方

上記でご紹介した各種方式について、どれをえらんだらいいだろう、と迷われるかもしれません。以下に選択の例をいくつか記載します。

◯全社のPC(100台以上)をすべて仮想PCにする場合
 →性能を重視するならHDI、性能とコストのバランスをとるならVDI方式で自社で構築する
  ことをおすすめします。
◯普段の物理PCはそのままで有事の際や特定の目的のために仮想PCを併用する場合
 →スポットで利用できるDaaSをおすすめします。

まとめ

VDIは、セキュリティやコスト面でのメリットを享受でき、新しい働き方を実現する強力なツールです。

しかし、一方で通信環境の整備やアプリケーションの選択(特にライセンスの考え方など)には注意が必要です。自社のニーズをしっかり見極めて最適な方式を選択しましょう!

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