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ICTとは?ITやIoTとの違いやICTの活用事例について

「ICTという言葉は耳にするがいまいちイメージできない」
「ICTとITの違いは何なのか」
と考える時はあるのではないでしょうか。

職場や学校、ニュースなどで何度か聞いたことICT。
本記事では具体的にICTが何を意味するのか、その違いと具体的な活用例はどのようなものなのかを一から丁寧に説明します。私は実際に企業の情報システム部門で働いたことがございますので、実際の企業においてICTがどういった使われ方をされるのかなども交えてお話できればと思います。

目次

ICTとは

ICTはInformation & Communication Technologyの略です。ようは日本語でいうと情報通信技術のことをいい、情報の作成、収集、管理、保存、配信、そして利用に関連する技術の全体を指します。
具体的に言うと皆さんお持ちのパソコンやスマホ、またその中に入っているアプリ、ソフトウェア、通信を行うためのネットワークまた衛星システム、テレビやラジオの放送など、広範で多様な技術を包含した呼称です。


もともとITという言葉が広く使われていましたが、インターネットが普及後、2000年代中頃にWEB2.0といった言葉でIT技術を使ったインタラクティブなインターネット上のコミュニケーション(SNSや掲示板など)が活性化してきたたため、ITだけでなくCも入れたICTだ、という主張で世の中に浸透した言葉です。実際にITの現場でICTという言葉を聞くかというと実はそれほど普及しているわけでなく、いまだにITという言葉が一般的なように思います。

ICT・IT・IoTの違い

これらの用語はよく似ているため、混同しやすいです。しかし、それぞれの違いを理解することで、どのような状況でどの技術を利用すべきかを把握できます。

ICTとITの違い

情報技術(IT)は、基本的にはコンピューターやソフトウェアを利用して情報を作成、保存、アクセス、管理する技術を指します。それはデータベースの設計、ネットワークシステムの構築、プログラミング、システム分析など、広範囲のテクノロジーとプロセスを含みます。

一方、ICT(情報通信技術)は、ITを含むより広範な範囲をカバーします。これは、情報の作成、収集、管理、保存、配信、そして利用に関連する全ての技術を包含します。特に、「通信」の部分はICTがITと異なる重要な特徴で、それは電話、無線ネットワーク、テレビ、インターネットなど、情報を送受信するための技術を含みます。


つまり、ICTは情報のデジタル化だけでなく、それらの情報をどのように伝達するかにも焦点を当てています。一方で前述の通り、ICTの意味も踏めて「IT」といったり、ここ10年くらいはデジタル、という言葉がDXという言葉とともに同じように使われだしています。正直明確に使い分けている人はあまりおらず、なんとなくですがデジタルという言葉のほうがビジネス、業務と合わせて語られがちです(おそらくDXブームから派生したため。)ICTはインターネット上のコミュニケーションが活発化し、個人が情報発信を行うようになってから生まれた言葉、ITは昔ながらの情報技術、というイメージを持っておくとよいかと思います。

ICTとIoTの違い

IoT、すなわちインターネット・オブ・シングスとは、ネットワークに接続できる物理的なデバイスやセンサーなどを指します。それらのデバイスの情報をインターネットを介して集約し価値を生み出そうという考え方です。これらのデバイスはインターネットなどのネットワークを通じてデータを収集し、それをクラウド上で分析し、結果を人々や他のデバイスと共有する目的で利用されます。IoTは、情報の収集、分析、共有の方法を劇的に変え、私たちの生活やビジネスに大きな影響を与えています。

一方で、ICTはこれら全ての技術やプロセスを包括的に指す用語です。つまり、ICTはIoTを含む広範なフレームワークを提供し、IoTはその一部として位置づけられるといえます。実際の業務においてICTとIoTの違いに悩むことはあまりないです。ICTはITのようにあくまで包括的な概念であってIoTはICT、つまり情報通信技術を使ってなりたつICTの使い方の一つ、のようなイメージで良いかと思います。

ICTの活用事例

それでは次にICTという言葉が生まれてきてから具体的にどのようなシーンでICTという包括的な概念、つまりコミュニケーションを交えたIT活用がなされているのかをご紹介していきます。

業務データの活用

ICTは、ビッグデータの収集、分析、活用に大いに役立っています。例えば、オンラインショッピングサイトは顧客の購買履歴や閲覧履歴を収集し、それらのデータを分析することで、個々の顧客に合わせたパーソナライズされた商品推薦を行うことができます。また、ソーシャルメディアの投稿や検索エンジンの検索クエリから社会のトレンドを把握し、ビジネス戦略を立てることも可能です。これらを成り立たせるためにはデータベース、BIツール、ネットワークなどICTの様々な要素が必要です。

教育

ICTの活用により、教育の質やアクセシビリティが大幅に向上しました。例えば、オンライン授業やEラーニングにより、場所や時間を問わずに学ぶことが可能となりました。また、AIやビッグデータの活用により、個々の学生の理解度や進度に合わせたパーソナライズされた教育も可能となっています。コロナによって教育弁場におけるICT活用は大幅に進んだと言っても良いでしょう。

防災

ICTは災害情報の収集と共有、そして災害対策にも大いに役立っています。例えば、気象情報をリアルタイムで収集し、その情報をもとにした災害予測や警報を発信することで、人々の安全を守ることが可能です。また、災害時には、被災者の位置情報を迅速に把握し、救助活動を効率的に行うことも可能です。

セキュリティ

ICTは、セキュリティ対策にも欠かせません。例えば、ファイヤーウォールやアンチウイルスソフト、暗号技術などにより、企業の重要な情報や個人のプライバシーを守ることが可能です。また、AIやビッグデータの活用により、未知の脅威を予測し、それに対する防御策を立てることも可能となっています。また地域の防犯カメラなどもネットワークをとして包括的に管理されています。

医療

ICTの進化により、医療サービスも大きく変化しました。例えば、遠隔医療やAIを活用した診断により、地方や僻地でも質の高い医療サービスを受けることが可能となりました。また、電子カルテの導入やビッグデータの活用により、患者の健康状態の把握や疾患の予防・早期発見に役立てられています。現在はロボットを使った治療などもどんどん進化をしています。
製薬関係でも新薬発見に向け量子コンピュータを使って計算したり、などハードウェアの領域でも最新のICTが活用されています。

テレワーク

コロナウイルスの影響で、テレワークが一般的になりました。ICTの発展により、自宅やカフェなど、オフィス以外の場所からでも仕事を行うことが可能となりました。これにより、働き方の柔軟性が増し、生産性向上やワークライフバランスの改善に貢献しています。

観光

ICTの活用により、観光体験も大きく変わりました。例えば、スマートフォンのアプリを利用すれば、現地の地図や情報をリアルタイムで確認することが可能です。また、VRやARの技術を活用すれば、現地に行かなくてもその場所の風景を体験することも可能です。

まとめ

ICTは、情報の作成、収集、管理、保存、配信、そして利用に関連する全ての技術を包含する大きな枠組みです。

ITやIoTはその一部を構成し、その全体像を理解することで、それらの技術がどのように相互に関連し、そしてどのように私たちの生活や社会に影響を与えているのかを理解することができます。

本記事がICTやITに関する理解を深める一助になりましたら幸いです。

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