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SoIとは?SoE、SoRとの違いや関連性・具体例を解説!

「SoI」また、関連する「SoE」「SoR」という言葉をご存知でしょうか?

言葉自体は聞いたことがあっても、意味を正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、 SoI の概要や関連するSoE、SoRそれぞれの関係性についてわかりやすくご紹介します。

昨今、これらの IT システム設計概念の重要性は高まっています。ぜひ、最後までご覧ください。

目次

SoIとは

SoIとは、System of Insight(システムオブインサイト)の頭文字を取った言葉です。

マーケティングにおいて「インサイト」の意味としては、「人を動かす隠れた心理」を指します。

SoIはビッグデータなどの膨大なデータを分析し、消費者の購買行動の根底に潜んでいる動機や、よりよい顧客体験を生み出すための知見を得るためのシステムを指します。

分析されるデータは、企業が持っている顧客情報や購買履歴、サイトの閲覧履歴や検索履歴、SNSの書き込み、市場調査などの外部データも含まれます。

これらのビッグデータを分析し、消費者インサイトを見つけ出すことでマーケティング活動に活かします。

例えばECサイトにおいて、おすすめ商品を紹介する機能などを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

こういった機能には、顧客の過去の購入履歴や閲覧履歴を解析し、利用者の好みというインサイトを見つけ出すためのシステムが使用されています。

SoIの具体例

SoIとは何かを説明しましたが、これだけではまだイメージできないという方も多いでしょう。

SoIの具体例をいくつかご紹介します。

BIシステム

「BI(Business Intelligence)ツール」は、大量データを簡単に可視化するソフトウェア・システムで、SoIの代表的なものです。

分析したデータをグラフなどで可視化し、レポートなどの形で出力することができます。

大量のデータを分析し自社ビジネスを取り巻く環境で何が起きているのか?を迅速に把握できるようになります。

ETLツール

「ETLツール」とは複数のシステムやデータベースに蓄積された膨大なデータを、連携・活用するために、抽出・変換、書き出しの一連の処理を行うツールです。

データを有効に活用するためには、社内外に散在するデータを収集・集約する仕組みを構築する必要があります。

ETLツールを用いることで散在しているデータを分析という目的に合わせた形で用意しておくことが可能になります。

類似の概念SoR・SoEとの違いや関係性

ここまでSoIという言葉の意味を解説してきました。

実はこのSoIは、基本的には単体で使われるものではなく、

「SoR」「SoE」という類似のシステムと連携して用いられるシステムです。

SoIに欠かせないSoRとSoEについても解説していきます。

SoRとは

SoRとは、System of Recordの頭文字をとった言葉で、記録を目的としたシステムを指します。

具体的には会計や経理、人事、受発注管理、製造管理のためのシステムといったものがSoRにあたります。

SoRには大量のデータを正確かつ効率的に記録・蓄積、目的に応じて計算や加工を行い、必要な形式で出力することが求められます。

SoEとは

SoEとは、System of Engagementの頭文字をとった言葉で、人と人とのつながりを重視して設計されるシステムを指します。

電子メールやSNS、メッセージアプリなど、コミュニケーションをサポートするシステムや、CRM(顧客関係管理システム)といった顧客エンゲージメントを高めるためのシステムもSoEに当たります。

SoEでは、入力した情報を記録・共有することだけでなく、実際にユーザーに活用され、ユーザーとシステムとの関係を強化することを目的としています。

SoI、SoR、SoEの関係性

SoIがSoR・SoEと連携して用いられるシステムと前述しましたが、実際どのように連携をしているのでしょうか。

端的にいえば、SoRに蓄積された業務上のデータと、SoEで得られた顧客や取引先企業などのデータを、SoIで分析してその結果を業務にフィードバックする、という関係になっています。

分析しインサイトを得るためには、十分な量蓄積されたデータが必要となります。

SoRとSoEには多くのインサイトが存在する様々なデータが蓄積されており、このSoRとSoEを行き交うデータがあることによって、インサイトを得るためのシステムSoIを活用することができるようになります。

SoR・SoEの両者が上手く連携することでデータが充実し、顧客視点でのビジネスを効果的に行えるようになるのです。

SoIの必要性

SoIとは何か、イメージが掴めたかと思います。

このSoIがなぜ注目されているのか、なぜ求められているのかを説明します。

データの重要性の高まり

現代社会において、ビジネスのあらゆる分野において膨大な量のデータが生成されています。

また、AI技術などの発展により、企業はビッグデータを分析することが容易になり、ビジネスの意思決定やマーケティング活動の発展など、ビジネス価値を向上させることができるようになり、データの重要性が高まっています。

しかし、単にデータを蓄積するだけでは、データを正しく分析することもできず、インサイトを見出して意思決定に活かすことができません。

SoIは、蓄積されているビッグデータを、より意味のあるインサイトに変換するために必要なシステムです。

データの重要性が高まっている世の中で、データを正しく活用するためにSoIが求められています。

顧客ニーズの変化・複雑化

現代の消費者は、多様な選択肢を持ち、情報にアクセスしやすくなっています。

そのため、従来のマーケティング手法では、消費者のニーズや行動を正確に把握することが困難になっています。

このような現代社会の中でSoIは、企業が蓄積するデータを分析することにより、顧客の行動や嗜好を正確に把握し、顧客にとってより良い製品やサービスを提供することを可能にします。

また、顧客の嗜好に基づいて製品やサービスをカスタマイズすることも可能です。

SoIを活用することで、企業はより多くの顧客を獲得し、ロイヤルティを高めることができるようになります。

まとめ

SoIの概要や関連するSoE、SoRについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

企業でのデータの活用が求められている昨今において、SoIの考え方やそれに関係するSoE、SoRはこれからさらに注目される言葉になるのではないかと思います。

もし、ぜひSoI、SoE、SoRという言葉の意味を理解し、データ活用のためのシステム作りを検討してみてください。

株式会社KUIXではこのようなシステム構築のコンサルティングから、開発、導入、運用、その後のデータの活用まで幅広くITシステムのご支援をしております。

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