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クラウドコンピューティングとは?概要や用途、提供形態を分かりやすく解説!

クラウドサービスをご利用中の方も多いと思いますが、
一概に”クラウドサービス”と言っても提供形態やサービス形態に種類があることはご存じでしょうか。

キャンプ場でも同様に目的や設備別に様々なキャンプ場があります。
①自身でテント設営を行う区画サイト、フリーサイトタイプ
②宿泊施設が整っているバンガロー、ロッジ、コテージタイプ
③食事が用意されていることも多いグランピングタイプ

テントなどを一式準備してソロキャンプデビューしたとしても、コテージタイプのキャンプ場を予約してしまっては意味がないですよね。。。
クラウドサービスも同様に提供形態やサービス形態を理解した上で目的や用途に応じて選ぶ必要があります。

本記事では、クラウドコンピューティングについて提供形態や概要、サービス形態などを解説いたします。

目次

クラウドコンピューティング とは

クラウドコンピューティングを一言で表すと、クラウド(インターネット)環境でサーバーやストレージ、データベースなどコンピューティングサービスを提供するサービスです。
クラウドコンピューティングサービス(クラウド)の対義語として、””オンプレミス””という言葉がありますが、オンプレミスは、クラウドサービスを利用せず、ハードウェア、仮想化ソフトウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーション、データをすべて自社/自身で調達・管理することを意味します。

なお、オンプレミスでシステム構築をする際は、サーバー機器やネットワーク機器、ルーターなど様々な機器を準備する必要があり、初期費用や構築工数・人員が必要となり、加えて、機器の故障やシステムの不具合などへも対応する必要があるため、運用コストや人員も必要となります。

クラウドコンピューティングサービスを利用することで、サーバー機器やネットワーク機器、ルーターなど様々な機器を準備する必要はなくなるため、コストや手間をかけずに短期間でシステムを構築することもできるようになります。
また、クラウドコンピューティングサービスの中には、ネットワーク監視などのセキュリティや運用時の監視機能もあるため、運用コストも抑えることができます。
一方で、クラウドコンピューティングサービスは基本的に利用時間に対して料金が発生する従量課金制が多いため、利用しないサービスは停止するなどの運用時の工夫が必要です。

クラウドコンピューティングのメリット

主なクラウドコンピューティングのメリットを3つご紹介します。

柔軟なスケーリングができる

前述の通り、オンプレミスで運用中のシステムにおいて、サーバーのリソースを増やそうとした場合、新しく機器を調達することが必要ですが、クラウドコンピューティングでは、自由に必要な分のリソースを増やすことができます。(反対に減らすこともできます。)

ハードウェアやOSの運用管理が不要

サーバーやOSなどはサービス提供業者側でメンテナンスやアップグレード、不具合対応を行うため、利用者側で管理をする必要がないため、
開発業務やシステム設計など注力したい業務に注力することができます。

セキュリティが高い

サービス提供業者側は、世界中のデータセンターを持っていることが多く、コンプライアンス対策やネットワークセキュリティ対策も万全となっています。

また、セキュリティに関する脅威は、データセンターの外だけでなく、内側(例えば、悪意のあるオペレーション)によっても発生しますが、
データセンター自体も「入館者の制限」、「多層のセキュリティゲート」、「自動化による人為的作業の削減」など様々な対策が取られています。

クラウドコンピューティングのデメリット

主なクラウドコンピューティングのデメリットを3つご紹介します。

インターネット環境がないと利用できない

インターネット環境がない場合は、クラウドコンピューティングサービスは利用できないため、災害時や障害発生時などは利用することができません。

社内システムとの連携ができない場合がある

既存のオンプレミス/クラウド問わず利用している社内システムが、クラウドコンピューティングサービスと親和性がないと連携できない場合があります。
そのため、クラウドコンピューティングサービスの導入検討時には、連携可能かどうかなどのシステム要件を確認しておく必要があります。

サービス終了のリスクがある

クラウドコンピューティングサービスのサービス提供業者がサービス提供を終了する場合やバージョンアップにより機能が削除される場合があります。
導入検討時には、サービズの継続性やサービス終了後の代替案も考慮する必要があります。

クラウドコンピューティングの提供形態

クラウドコンピューティングの提供形態は大きくSaaS/PaaS/IaaSの3種類に分類することができます。

SaaS (Software as a Service)

SaaS ( Software as a Service )は、SNSやメールなどのアプリケーションが持つ機能をサービスとして提供します。
業種や業務別のアプリケーションから、SNSやクラウドメールのようなコミュニケーションツールなどもSaaSとして分類されています。

PaaS (Platform as a Service)

PaaS ( Platform as a Service )は、アプリケーションを開発・実行するためのツールや環境(プラットフォーム)をサービスとして提供します。
具体的には、プログラミング環境やデータベースなどの機能です。

IaaS (Infrastructure as a Service)

IaaS ( Infrastructure as a Service )とは、サーバーなどのコンピューターやストレージ、ネットワークなどのハードウェアが提供する機能をサービスとして提供します。
物理的なハードウェアを疑似的に分割・統合する仮想化の技術を活用し、利用者にコンピューター資源を割り当てます。

クラウドコンピューティングのサービス形態、運用形態

クラウドコンピューティングのサービス形態には、パブリッククラウド/プライベートクラウドの2種類があります。
また、運用形態としてハイブリッドクラウド/マルチクラウドの2種類があります。
なお、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは混合されがちですが、
「パブリッククラウドとオンプレミスやプライベートクラウドと組み合わせて構成されているか」、または、「パブリッククラウドのみで構成されているか」という違いがあります。

クラウドコンピューティングのサービス形態

〇パブリッククラウド
共有領域のクラウド環境(GCP/AWS/Azureなど)

〇プライベートクラウド
専用領域のクラウド環境(GCP/AWS/Azureなど)

クラウドコンピューティングの運用形態

〇ハイブリッドクラウド
パブリッククラウド(GCP/AWS/Azureなど)とオンプレミス(プライベートクラウド含む)と組み合わせて構成されている環境

〇マルチクラウド
複数のパブリッククラウド(GCP/AWS/Azureなど)を組み合わせて構成されている環境

代表的なクラウドコンピューティングサービス

みなさまの企業で利用している方も多い3大クラウドコンピューティングサービスをご紹介します。

AWS (Amazon Web Services)

まず1つ目は、AWS (Amazon Web Services)です。
AWSは、Amazon社から2006年よりサービス提供されているクラウドコンピューティングサービスでクラウドコンピューティングサービスの中では最も長い歴史を持っています。

AWSでは、ストレージサービスやデータベースなどのインフラ、AIやデータレイクなどの最新技術などの200以上のサービスを提供しており、
AWSを扱えるエンジニアも多く、公式ドキュメントも日本語の情報が多いことが特徴です。

Microsoft Azure

2つ目は、Microsoft Azureです。
Microsoft Azureは、Microsoft社から2010年よりサービス提供されているクラウドコンピューティングサービスでWindows ServerやMicrosoft Officeといった様々なMicrosoft社製品との親和性の高さから、利用者数も多いクラウドコンピューティングサービスです。

なお、オンプレミス環境のActive Directoryとも連携を行うことができるため、ハイブリッドクラウド構成で特に大企業や官公庁で利用されることが多いクラウドコンピューティングサービスです。

GCP (Google Cloud Platform)

最後は、GCP (Google Cloud Platform)です。
Google Cloud (GCP)は、Google社から2008年よりサービス提供されているクラウドコンピューティングサービスでGmailやYouTube、GoogleマップなどGoogle社提供サービスの環境としても利用されており、各Googleのサービスとの連携もできるクラウドコンピューティングサービスです。

まとめ

“適材適所”という言葉があるように、人間と同様にシステムにも向き・不向きがあります。

システムを導入すると、サーバー機器やライセンス、人件費などの導入コストや運用コストなど費用が発生しますが、高価なシステムを導入すればよいわけではなく、「どう使うか?」が重要になります。

そのため、システム導入の前に「何をしたいのか?」や「システム導入で得られるメリットは何か?」を考えた上でシステム導入を進めることが重要です。

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