SaaS、PaaS、IaaS、その他AaaSやBaaSといった〇aaSについて
「そもそもなんて読むの?」
「聞いたことはあるけど、誰かに説明できるか不安…」
という方は多いのではないでしょうか。
本記事では、BIツールでのデータの可視化や分析、業務効率化を行い、その他データ活用に関する多くの知見のある株式会社KUIXがこれまでの経験をもとに、○aaSの中でも”SaaS”にフォーカスし、SaaSの特徴やメリット、デメリット、代表的なサービスを解説いたします。
SaaS とは?
SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、読み方は「サース」または「サーズ」です。
SaaSを一言で表すと、インストール不要でメールやチャットなどのソフトウェア機能をインターネット経由で提供するサービスです。
メールの送受信に使われるOutlookやGmailなどは、本来であればメール送受信のためにSMTPサーバやPOPサーバ、DNSサーバなどのサーバが必要になりますが、そういったソフトウェアを利用するために必要なシステムやサーバをクラウド環境として提供しているサービスがSaaSです。
以降で、SaaSの特徴やメリット、デメリット、代表的なサービスを解説します。
SaaSの特徴
SaaSは前述の通り、インストール不要でメールやチャットなどのソフトウェア機能をインターネット経由で提供するサービスです。
そのため、特徴は主に以下の4点あります。
①インストール不要ですぐ使える
メール送受信によく使われるOutlookやGmailは、基本的にはソフトウェアのインストール不要で、ブラウザから利用することができます。そのため、ソフトウェアのインストールは不要となり、ローカルのストレージ容量を気にすることなくインターネット環境のみで利用することができます。
②インターネット環境があればどこにいても使える
前述の通り、インターネット環境さえあれば利用できるため、会社内だけではなく、外出先や自宅からでもアクセスして利用することができます。
③パソコン・スマートフォンなど様々なデバイスで使える
SaaSの場合、従来のPC1台あたりのライセンス形態ではなく、アカウント単位のため、ユーザは1アカウントでさまざまなデバイスからアクセスして利用することができます。
④複数人での同時作業ができる
SaaS上で作成・編集したファイルやデータはクラウド上に保存されるため、複数人で同じファイルやデータを閲覧・編集することができます。
SaaSのメリット
次にSaaSのメリットについて解説します。SaaSのメリットは主に2点あります。
①導入コストが抑えられる
SaaSでは、インターネット経由で提供されるサービスを利用するため、ソフトウェア開発を行う必要や実機のサーバを用意する必要もないため、開発費用などの導入コストを抑えることができます。
②ランニングコストを抑えられる
SaaSでは、バージョンアップやセキュリティ対策などのメンテナンスはサービス提供元で行われるため、ユーザ側の保守管理などは不要になります。
また、アカウント単位での契約となることが多いため、従業員数に合わせアカウントの追加・解約をすることができるため、ランニングコストを抑えることができます。
SaaSのデメリット
次にSaaSのデメリットを解説します。SaaSのデメリットは主に2点あります。
①カスタマイズ性が低い
SaaSでは、基本的にサービス提供元が提供している機能以上のサービスを利用することはできません。そのため、「こんな機能があったらよいのに。。。」なんてこともあります。
SaaSが提供しているAPIもありますので、試用期間を設けてサービスの仕様を確認する必要があります。
②セキュリティリスクがある
インターネット経由でサービスを利用するため、サービス提供元がどのようなセキュリティ対策を行っているを確認する必要があります。
また、万が一、通信障害やシステム障害が発生した場合の復旧時間や保障などについても確認する必要があります。
SaaSの代表サービス
普段何気なく使用している方も多いと思いますが、代表的なSaaSは以下になります。
・チャット:Microsoft Teams、Slack、Chatwork
・Web会議:Zoom、Google Meet
・CRM/SFA:Salesforce Sales Cloud、eセールスマネージャーRemix Cloud
・MAツール:Adobe Marketo Engage、Pardot、KARTE
・会計ソフト:マネーフォワード クラウド、freee会計、やよいの青色申告 オンライン
○aaSとは?
○aaSの中でも、SaaS、PaaS、IaaSをご存じの方も多いと思いますが、その他にもAaaSやBaaSといった言葉があります。
ここでは、よく使われる○aaSをPaaS、IaaSを含め6つ紹介します。
PaaS(Platform as a Service)
PaaSは、Platform as a Serviceの略称で、「パース」と呼ばれ、プラグラム実行の開発環境やOSなどのプラットフォームを提供するサービスです。
代表的なサービスには、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)があります。
IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSは、Infrastructure as a Serviceの略称で、「イアース」または「アイアース」と呼ばれ、ネットワークやサーバなどのインフラ環境を提供するサービスです。
代表的なサービスには、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Google Compute Engine(GCE)があります。

BaaS(Backend as a service)
BaaSは、Backend as a serviceの略称で、スマートフォンやタブレットなどのモバイルアプリの開発環境を提供するサービスです。
DaaS(Desktop as a service)
DaaSは、Desktop as a serviceの略称で、デスクトップ画面に表示するアイコンやフォルダ、ウィンドウなどの機能を提供するサービスです。
IDaaS(Identity as a service)
IDaaSは、Identity as a serviceの略称で、ネットワークセキュリティの向上と認証情報の管理などID管理機能を提供するサービスです。
MaaS(Mobility as a service)
MaaSは、Mobility as a serviceの略称で、自動運転やAIなどの技術を活用して提供する移動サービスです。
まとめ
ITツールを導入検討中の方は、セキュリティ面やカスタマイズ性、コストなどの観点から自社に合ったITツールはSaaSが良いのか、PaaS上で開発するのかなど検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社KUIXではただ導入・開発するだけでなく、導入後の利活用を実現することに着眼した、データレイク・DWH・データマート・BIツールの選定・導入からレポート作成、運用、啓蒙・展開までトータルのコンサルテーションなどを行っています。
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