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2024年最新版!BIツールの選定方法とおすすめ徹底比較!

BIツールを選定しようにも製品が多すぎてどれを選んだらよいのかわからない!といったお悩みはありませんか?

会社でBIツールを導入することになったけど、具体的にどの製品を選ぶべきか途方に暮れている…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事ではBIツール導入に多くの知見のある株式会社KUIXがこれまでのプロジェクトの経験をもとにそれぞれのBIツールの特徴と共に目的によってどのBIツールが適切なのか?を紹介いたします!

目次

BIツールとは

BIツールは一言でいうと「大量データ」を「簡単」に「可視化」するソフトウェアです。

企業活動の中では、膨大なデータが収集・蓄積され、ビジネス戦略に活かしていくために分析・加工などをして使えるデータへ変えていく必要があります。

こういった「大量のデータ」の収集・蓄積・分析・加工を「簡単」に「可視化」するソフトウェアの重要性は、昨今経営環境の変化とIT環境の進化を背景として導入人気が高まっています。

また、これまで苦しんでいたExcelでの大量のデータの取り扱いが劇的に楽になったりもします。是非本記事にて貴社において採用すべきBI製品を見つけてください!

BIツールの4つの導入価値

BIツールの選定にあたり、まずはBIツールの導入価値を理解する必要があります。

BIツールの主な導入価値は「レポーティング」「分析」「データ取得元」「データ共有」の4つがあげられます。実は各ツールごとにこれらの導入価値に関して得意分野と不得意分野があるのです。

まずは自社のBIツールの導入目的を明確にしたうえで、どの導入価値を重視するのか?を考え、そして重視する導入価値に強いツールはどれなのか?という順番でツール選定を行いましょう。では、前述の4つの導入価値について続いて説明していきます。

レポーティング

レポーティングは特定の業務で定常的に利用するレポートを作成する機能です。

BIツールでは接続したデータから切り口の項目(例:年月、商品名、顧客名、店舗など。ディメンションと呼びます)と数値の項目(例:売上金額、売上個数、在庫数、作業時間など。メジャーと呼びます)を選択します。

さらにフィルタ項目や集計方法(合計、最大値、平均など)を選ぶと簡単に集計結果を作成し、さらにそれをレポートとして保存できます。保存したレポートは次回閲覧時は最新のデータで自動的に表示することも可能です。また、BIツールでは様々な関数を使って計算式を独自に作成することも可能ですので様々なKPIを表現することが出来ます。

分析

作成したレポートを見たうえで原因を深堀したい場合、当該項目のデータをより細かいメッシュのデータに落としこむことをドリルダウンといいます。

例えば月次の売上高を昨年対比でみるレポートがある場合、昨年対比が非常に少ない月をさらに日次のレポートに落とし込んで売上の低かった日付を特定したりとより細かいメッシュにデータを深堀していくような機能です。

BIツールではこのドリルダウンがワンクリックで表現できるなどとても簡単に実装できます。また、特定の日付から、その日付をフィルタ条件とした商品販売ランキング帳票にジャンプするといったこともできます。この機能をドリルスルーといいます。ドリルスルーもBIツールを代表する機能の一つで、このような機能で数値の変化の原因分析が簡単にできます。

データ取得元

ほとんどのBIツールでCSVやExcelへのデータダウンロードが可能です。

そのため、Excelでは取り扱えないような大量データをBIツールで必要項目に絞って集計し、その結果をダウンロードしたあとに会議資料を作成するなどといったことができます。一部のBIツールではExcelのアドイン機能も提供し直接ExcelからBI上のデータをPivotTableのようなイメージで取得するといったことも可能です。

データ共有

BIツール上では作成したレポートや分析結果を別ユーザにシェアする機能があります。

これにより、社内で同じような分析を複数人で実施するような事が無くなり、ベストプラクティスの分析帳票が一つあればあとは同じ業務を行う別ユーザも同じ帳票で自身が担当するデータに切り替えて利用するといったことが可能になります。

さらにツールによってはツール内で他ユーザとメールのような形で帳票を送りあったり、スケジュール実行で帳票をメールで飛ばしたりなど様々な機能がありますのでデータの共有を導入目的として重視するならば各ツールの共有機能を各ツールベンダに確認しましょう。

BIツール比較

さて、BIツールの導入価値を一通りご理解いただけたでしょうか?ではここからは各ツールをそれぞれの導入価値の切り口、及びよくBIツールで比較される項目に絞って特徴をご紹介していきます!

Tableau

SalesForce社が販売するBIツールです。表現力が最も高く非常に高速で、弊社もいくつかのツールの導入プロジェクトを行いましたが、ビジュアル面での表現力や変数の作成能力は最も強力と感じます。

また、分析手法に関しても自動で提案などもしてくれるため、分析センスがない人も一定のアウトプットが出せるという印象です。一方で、機能が豊富が故にやや取り扱いの難易度は高いと思います。(が、学習コストが大幅に高い、というわけではないのでシステムに弱い人も学習すれば十分使いこなせるレベルです)データアナリストやマーケターなどにとても人気で、特にデータアナリストが使うビジュアライズツールではかなりのシェアかと思います。

それくらい使える人間の人口がいるので外注などがしやすいのも魅力です。ただ、費用はダントツで高いです。(MAXのライセンスで年間一人10万円以上。その他のBIは大体1万円~3,4万円程度) ある程度予算に余裕がある場合や導入ユーザが限られる場合、個人利用の場合であれば有力な候補かと思います。

Power BI

Microsoft社の販売するBIツールです。一言でいうとバランスが最も良いです。

一定の表現力(分析などをメインの導入目的にしないのであれば十分な機能があるといえます。)があり、データの加工に関してもPower Queryというツールでとても簡単に加工ができ教育コンテンツなども無料のものが公開されておりますので初心者でも使いやすいツールといえます。

マイクロソフト製品との親和性も高く、特にExcelのPivotTableに直接Power BIで公開したデータを連携できるのは魅力的です。また、デスクトップツールは無料であり、機能を無料で検証できます。クラウド版も1名月1000円程度~ととてもリーズナブルなため、ビジュアル分析はしたいがTableauは少し高い、、、と思われる方はPower BIを有力な選択肢として考えてよいかと思います。

Qlik Sense

Qlik社というBI専業ベンダが提供するBIツールです。連想技術という自動で複数データの関連付けなどを実施してくれるのが特徴です。

例えば特定の会員の年齢層を選んだ場合、意識しなくてもその年齢層が関わるデータと関わらないデータを分かりやすく可視化してくれたりするので分析ナレッジを持たない方もデータからインサイトを見つけていけるといったメリットがあります。

その他機能面においてはPower BIなどと大きな差はないかと思いますので連想技術などの機能に魅力を感じるかどうかがポイントかと思います。また、帳票の表示が遅いとの声が多くあるため実際に自社のデータを用いたデモなどを実施してストレスがないかどうかを確認することもポイントです。

Looker Studio (旧DataPortal)

Google社が提供する無料のツールです。(Lookerという有料版のBIもあります。そっちはかなり高価です) Googleアカウントをとればすぐに使えるというお手軽さと無料なのが他BIと比較すると圧倒的な魅力です。

また、レポーティングにおけるある程度のグラフなどの表現はでき、他ユーザとの帳票共有も簡単に行えるため、分析などのニーズが少なく、帳票の加工ニーズなどもあまりない、とにかく固定帳票を多数のユーザと共有したい場合などはおすすめです。またその他のツールと併用する(例:分析ニーズはTableau、レポーティング&共有ニーズはLooker Studio)事でBI導入のコストを下げていくのも一案です。もちろんその場合ツールが2つになるのでユーザ側の混乱やメンテナンスのコスト増は考えられますが。。。

Dr.Sum

WingArc社が展開する国内ツールとしてはかなりシェアがある古参のツールです。

表形式がメインのためグラフィカルな表現が不要でExcelワークの代替で集計だけを早くしたい、システムデータをExcelに抽出るのを楽にしたい、といった場合は有力候補となります。国内企業ではよくあるのですがTableauやPowerBIを入れても結局データをExcelに落としてExcelで帳票づくりしている、ということが起きえます。

会社全体の会議資料などの運用がExcelの場合、一足飛びにビジュアル分析に行けずせっかく入れたBIが使われない、ということは本当によく見かけます。そのような場合、あえて古参のDr.Sumをいれる、というのもよい一手と思います。また、Excelアドインも存在し、それを用いるとExcelから直接データが取れるのも魅力的です。一方でデータ容量課金のためデータ量が多い場合は高コストになる可能性もあります。

ちなみにMotion Boardという同じWingArc社の製品はDr.Sumの後発でビジュアル分析(リリース当初はダッシュボード製品として売り出しておりました)がメインのツールですのでTableauやPowerBIと競合するイメージになります。

SAP Analysis Cloud

こちらはSAPの販売するBIツールでシェアは小さいですがSAPをご利用の会社様においては候補となりうると思います。(おそらくSAP社が必ず売り込んでくるかと。。。)

SAP製品との接続性が高い魅力はある一方でSAP以外の製品との接続性などは低くSAPのデータしか見ない場合は候補となりえますが、その他のデータソースともつなぎたい、といった場合は使い勝手が悪くなる可能性があります。また、開発経験のあるエンジニアも少ないため保守運用が難しくなることも考えられ、そのあたりの将来性も含めサポートベンダ様とよくお話しすることをお勧めします。

その他SAP関係(SAP BO, BW)

SAP Analysis Cloudと同じくSAP利用会社においては候補となりうるSAPの旧世代型のBIツールです。

Dr.Sumと同じくExcelライクな表形式の表現が得意です。SAP内のデータをExcelに素早く取り出したいといったニーズの場合は候補となりえます。こちらも開発経験のあるエンジニアが少ないため将来性も考えて採用可否を決めた方がよいと考えます。

おわりに

さて、貴社にFITするツールは見つかりましたでしょうか?本記事で説明したようにBIツールはおおむね機能は似ているものの得手不得手がありますので自社の導入目的を明確にした上でその目的にFITする製品を選びましょう!

株式会社KUIXではこのようなBIツールの選定からその後の開発、導入、データ分析の業務への落とし込みまで幅広く対応を行っております!もしデータ活用、分析で困ったことがあればいつでもお問い合わせください!お問い合わせはこちらから

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