みなさまは、KKD(勘・経験・度胸)をご存じでしょうか。
KKDは、「ものづくり大国」である日本の製造業を中心に大切にされてきた考え方ですが、俗人化しやすいことや非論理・非合理的というデメリットがあります。
データ活用においても、Excelのような表形式のデータから分かることも多いですが、職人技のようなExcelファイルを日々更新することに時間がかかっており、
「売上アップに向けての施策検討・実施ができていない。」
「消費者動向からアプローチすべき顧客などの顧客分析ができていない。」
といった、本来注力すべき業務ができていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、セルフサービスBIである「QlikSense」にフォーカスし、Qlik Senseの概要や特徴、価格などを解説いたします。
Qlik Sense とは
Qlik Senseを一言で表すと、ビジネスユーザーがセルフサービスでデータ分析をすることができるBIツールです。
Qlik Senseは、アメリカに本拠地を置く「Qlik社」が提供するBI製品で、ドラッグ&ドロップやクリックなど、マウス操作のみで操作することができ、分析したいデータについてもデータベースはもちろんのこと、ローカルのExcelやCSVファイルの取り込みからデータ分析までできるセルフサービスBIです。
また、Qlik Senseは、BIツールの目的は、データを可視化(ビジュアライズ)することではなく、データを元にしたアクションや意思決定に活かすことであるため、データを可視化(ビジュアライズ)すること以上に検索・深掘り・切り口を変更して分析する「データ探索」を重要と考え、製品開発されています。
補足:BIツール とは
BIツールを一言で表すと「大量データ」を「簡単」に「可視化」するソフトウェアです。
BIツールを導入した企業では、大量のデータを分析し、自社ビジネスを取り巻く環境で何が起きているのか?を迅速に把握できるようになります。
BIツールには、主に次の機能があります。
・大量データのサマライズと可視化
社内外のデータに接続し、大量のデータを集計および可視化(ビジュアライズ)することができます。
・データの深堀
大量データ全体の傾向を把握した上で、より詳細な傾向の要因の分析することができます。
・定型レポートの構築
データは自動更新されるため、レポートは1度作成すれば、常に最新データを確認することができます。
・データの出力(Excel, CSV形式でのダウンロード)
集計および可視化(ビジュアライズ)したデータは、ExcelやCSVファイルなどにダウンロードすることができます。
補足:セルフサービスBI とは
セルフBIサービスとは、Qlik SenseやMicrosoft社のPower BI、Tableau Software社のTableauのようにプログラミングなどのITに関する専門知識を必要とせずにデータの抽出から分析、レポート作成までを行えるツールを指します。
通常、十数年にも及ぶ社内の売上データなどの大量データを扱う場合は、SQLなどのプログラミング言語を用いてデータを抽出するなどプログラミングの知識が多少なりとも必要になり、研修などを受けて経験を積めばBIツールも使いこなせるようになりますが、誰でも簡単にすぐに使えるというわけではありません。
しかし、セルフサービスBIは、プログラミングなどの専門知識がなくても使えるように設計されているため、ある程度Excelなどを使える知識があれば、短期間で誰もが簡単にデータ分析をすることができます。
Qlik Sense の特徴
Qlik Sense の概要を理解したところで、数多くあるQlik Sense の特徴から以下の主な特徴を4つご紹介します。
直感的に操作できる
まず1つ目は、直感的に操作できることです。
前述の通り、Qlik Senseは、ドラッグ&ドロップやクリックなど、マウス操作で操作することができ、プログラミングなどは不要で直感的に操作することができます。
例えばグラフを作成する場合は、グラフの種類や分析したい項目(メジャー)、分析の切り口となる項目(軸)を選択して、ドラッグ&ドロップすることで簡単に作成することができます。
また、複数のグラフやテキスト、画像、フィルターを追加してダッシュボードを作成することができます。
なお、作成したダッシュボードについてもデータの絞り込みや階層項目のドリルダウン・ドリルアップなどもマウス操作で直感的に操作することができます。
マルチデバイスで利用できる
2つ目は、マルチデバイスで利用できることです。
Qlik Senseは、PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどでもブラウザ経由で利用することができ、デバイスを問わず、ダッシュボードを閲覧することができます。
米特許取得「連想技術」で多くのインサイトが得られる
3つ目は、米特許取得「連想技術」で多くのインサイトが得られることです。
アメリカで特許を取得した「連想技術」によって、関連性のないデータソース間からでも「Qlik Sense」が隠れたインサイトを発見し、ユーザーに気づきを与えてくれます。
また、Qlik Senseは、データをメモリ上にロードするインメモリーによって、数万、数億件のデータも高速に処理することができます。
セキュリティとデータガバナンスを集中管理できる
最後は、セキュリティとデータガバナンスを集中管理できることです。
Qlik Senseは、Qlik Management Console(GMC)によって、データや操作などのアクセス権管理を集中管理することでデータガバナンスを実現することができます。
なお、データは、行・列単位でのアクセス制御をすることもできます。
また、Windows認証など既存の認証システムと連携し、セキュリティ強化や運用管理を効率化することもできます。
Qlik Sense の価格
Qlik Senseは、オンプレミスとクラウドの2つのサービス提供形態があり、以下のようになっています。
なお、30日間のトライアル利用もできます。
・オンプレミス:要問い合わせ
・クラウド:$20/ユーザー/月※最小10ユーザー
※Qlik Senseの価格に関する最新情報は公式サイトを参照ください。
Qlik Cloud® 分析のプランと価格
https://www.qlik.com/ja-jp/pricing
まとめ
セルフサービスBIである「Qlik Sense」について概要や特徴、価格などを紹介しました。
Excelなどの表計算ソフトでのデータ管理やグラフ化や資料作成に限界を感じている方はBIツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
KUIXではただ導入・開発するだけでなく、導入後の利活用を実現することに着眼した、データレイク・DWH・データマート・BIツールの選定・導入からレポート作成、運用、啓蒙・展開までトータルのコンサルテーションなどを行っています。
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